古賀文敏ウイメンズクリニックKOGA FUMITOSHI WOMEN’S CLINIC

患者様の声

治療内容

治療内容:

縁を紡ぐ

紺碧の空と真白な入道雲のコントラストが目にも眩しい季節となりましたが、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、いよいよ卒院の日を迎えることとなりました。
他院での診療方針・治療内容に少しずつ疑問が膨らみ始め、卵巣の腫れと強い痛みをきっかけに貴院への転院を決め、初めての予約電話で幸運にも通院がスタートしたのが昨年2月下旬。
それから約半年余り、今思い返すと本当にあっという間でした。
それもひとえに、清潔感溢れる居心地の良い空間、そして何より剛先生を始め全てのスタッフの皆さまの対面・電話いずれも常に心のこもった温かなご対応のおかげです。心身共に負担になりがちな度重なる通院がだんだんと楽しみになるほどでした。

当初より、「可能性のある時期にどうしてできる限り手を尽くしておかなかったのかと後悔だけはしないように」と、期間を決めてトライしようとはじめた検査と治療。
貴院へ転院する際「街で一番評判のクリニックで、もし結果に繋がらなくても十分納得」と、とても清々しい気持ちだったことを思い出します。
そして、驚くほど多角的な検査アプローチと、それに基づく最先端の栄養指導なども並行した、きめ細やかな診察は毎回新しい発見ばかりでした。中でも甲状腺の既往症を見つけて頂いたことは、不妊治療へのボトムアップはもとより、QOL全般において引き上げて頂き大変ありがたかったです。

季節は冬から春になり「これが最後のAIH。それで結果に繋がらなかったら、回数を決めてステップアップか、きっぱり卒業」と私達夫婦の方針に寄り沿って下さり取り組んだ5回目のAIHにて懐妊。
ただその際は、「のちのち潔く切り替えられるための最善を尽くすステップを踏んでいる感覚」にも半ばなり始めていた時期でしたので、喜びより驚きの方が大きくふわふわした不思議な気持ちでした。
不思議と言えば、そのAIH直後に「きっと私はお母さんにはなれないんだろうな」とつぶやきながら自宅の廊下を歩いている際、『そんなことないよ』と心配そうな様子で私に話しかける小さな女の子が横目に見えた気がして「あぁ、とうとう幻覚まで見えるようになってきた」という出来事もありました。
しかし、まさにその直後の陽性反応だったので、ぎりぎり滑り込んでやってきてくれた、私達夫婦に似たのんびり屋だろうけど、きっと優しい子が一足早く姿を見せてくれたのではと思わずにはいられません。
そんなかけがえない存在との縁を紡いで下さった貴院の皆さま全てに、心から感謝申し上げます。
本当は転院するのがとても寂しく、出産までお引き受け頂きたいくらいで、ついもう1ヶ月、あともう1ヶ月だけ、と定期健診も永らく大変お世話になりました。
一般的に不妊治療と言うと「暗く、重く、痛く、辛い」といったようなイメージがありがちかもしれませんが、私の貴院での思い出はどれも先生・スタッフの皆さんの笑顔ばかりです。
貴院にお世話になれて本当に幸運でした。

末筆となりましたが、これからもたくさんの幸せのお手伝いにご尽力されるにあたり、お忙しさのあまり医者の不養生になりませぬよう、くれぐれもご自愛下さいますよう心よりお祈り申し上げます。