古賀文敏ウイメンズクリニックKOGA FUMITOSHI WOMEN’S CLINIC

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院長コラム

院長 古賀文敏 が不定期に書いているコラムです

2016.07.04

May the Force be with you!

予想以上にライザップの入会記事の反響が大きくてびっくりしました。CMのあの回転台に乗っている私を想像して、苦笑いしている顔が浮かびそうです。まあこうやっていじられるうちが華かも? というのは、美容形成業界で有名な高須クリニックの院長が僕らのレーザーリプロダクション学会で特別講演されたパッションをまだ覚えているからです。まだ顔にメスを入れることが偏見を強く持たれていた時代にあれだけのフロンティア精神で戦っていた先生の講演スライドは、まさに自分の身体を材料に最新の手術を試されていた衝撃画像の数々でした。最近では、世界の最先端の手術を自分の息子や娘(両方美容外科医のようです)に執刀させて、自分の顔はまさにブラックジャックのように、顔全体めくられていました。担当医師がここまで身体を張っていたら、その手術を受ける患者さんも安心されることでしょう。だてにヘリコプターに乗られているわけではありませんでした。
 
 当の私は、1日炭水化物50グラムの食事制限が著効し、2ヶ月後には体重62.5kg(4.5kg減)体脂肪率14.3%(4.5%減)になって、一気に大学生時代の体重に戻ってびっくりしてしまいました。ただそれだけ体重落ちている時は、筋肉量も1.5kg減少していました。巷のダイエットで女性が体重減少する時、胸もしぼんでしまうということがありますが、私もハードな筋トレをしているにも関わらず、筋肉量は減少しました。トレーナーによると、これは順調な経過で、その後はmuscle gainの段階になって、1日100g以上の糖質、150g以上の蛋白質摂取を指導されています。今はとにかく筋肉アップが主眼で、プロテインやBCAAを効率的にとり、持久力アップに糖質を計画的に取る時期です。ただこの糖質を戦略的に取ることが、逆に難しくも感じます。トライアスロンのレースでもガンガンに糖質を取らないといけないこともあり、絞って肉をつけて、また絞る、ライザップが本業でないだけになかなか難しいですね。体重は、はじめの頃に戻りつつあるも、ベンチプレスは70kg前後とかなり負荷をかけることができるようになりました。ライザップを始める前も3年ほど糖質制限には気をつけていましたし、自宅でも300kcalのエアロバイクを週に2,3回こなしていましたが、50歳近くになるとお腹はぽっこりするものと思っていました・・・毎回120%の体力を使うよう指導されるマンツーマンのトレーニングと細かな栄養指導の賜です。

10年後でも今と同じぐらい仕事ができたらとの思いで始めたライザップですが、現役生活は3年ぐらいは伸びたかなという気がしました。毎日の生活は比較的ハードだと思っていますが、まだまだ24時間働けそうです。そしてプチ“ダビデ”のような身体を取り戻した自信で、もっと新しいことにチャレンジできそうな気がしています。

そう、次の展開は、海外からの患者さんの受け入れです。もともと海外からも日本人女性の治療希望者には門戸を開いていましたが、その際診察室に同席されるご主人にnativeでお話できず、申し訳ない気持ちでした。高校生の頃外交官になりたかった夢を口にするのが恥ずかしいぐらい、全く話せません。私にとっては、英会話は終わったものでした。「必要な時は有能な秘書を雇って〜」と、私にはもっと時間を割かないといけないことがあると思っていましたし、ある意味正解でした。

でも胎児診断はもう日本だけを見ていてはいけないと思ってきましたし、不妊治療の分野でも着床前診断PGSやドナー卵を用いた治療など、もっとグローバルに考える必要性を感じてきました。そんな時に見つけた1冊「海外経験ゼロでも仕事が忙しくても英語は1年でマスターできる」三木雄信著。英会話が大の苦手なのに孫正義氏の秘書を務めることになって・・・シリコンバレーの蒼々たる面々と交渉しなければならないなかで1年でマスターできる秘訣が見事に書いてありました。著者は福岡出身で、高校の時初めて外国人をみて「ガイジンがおるばい!」と大騒ぎした姿も自分とかぶりました。

1年だけ英語を勉強しよう!ライザップの口説き文句ではないのですが、私にとって「人生最後の英会話!」に挑戦することにしました。最初で最後です。1年でものになりそうになかったら、きっぱり諦めます。ドメスティックのみにして、海外という言葉は封印します。方法は、いつでもできるスカイプは止めて、ライザップのようにマンツーマンでトレーニングしてもらえるCOCO塾にしました。診療が終わって夜8時過ぎからスタート、何せ自転車で5分で着く距離なので、間に合います。ライザップにしてもCOCO塾にしても自転車で夜中駆け込むことができ、改めて立地の良さを実感しています。

来年から胎児診断は先行して海外から受け入れ開始、ARTは再来年から優先予約枠を設けることにしました。さあ、幕を上げることができるか?
May the Force be with you!  John先生、Wayne先生どうかよろしくお願いします。