院長コラム
院長 古賀文敏 が不定期に書いているコラムです
2019.01.28
3月17日日曜日の午後・・・
1月10日の西日本新聞の一面は、天神のイムズビル建て替えであった。天神ビッグバンのエリアから離れていたので、まさか!という感じであったが、多分福岡市から後押しを受けていたのだろう、翌日には高島市長が応援するとのコメントがあった。オープンしたての頃、1階のお花やさんがまぶしくて、最上階までの吹き抜けに圧倒された。7階だったか車のショールームの華やいだ感じがもう既に30年前とは・・・あの頃は大学生だったのに。
でも地方紙の一面の記事は、その日東京へ向かう機内で読んだ全国紙にはどこにも記載がなかった。でも考えてみたら当たり前、東京には無数の新しい開発があって、4つ星ホテルが新たにできたってどうってことない。でも福岡では違うのである。なぜか昔から再開発話が三度の飯より好きである。高校の時、本気で都市開発に関わる仕事がしたいと思い、東急の五島昇氏のもとで働きたいと思っていたこともある。福岡で開業してからは、福岡の都市開発話は地元意識も芽生えたこともあって私の息抜きであった。大名小学校跡地にリッツカールトンが決まって、積水や照明デザイナーの喜びもお電話で聞いただけに、1週間ふわふわした気持ちだった。福ビルも新しくなり、ヒュリックビルもとうとう高級ホテルを併設したビルに。でも考えてみたら、地元のホテルに泊まることはまずないし、60歳頃に「しゃれたフレンチよりやっぱりなじみの店だね」といいそうなのに、不思議である。でも日本で地元愛が強すぎて逆に疎んじられることもある福岡がやっぱり好きなんだなあと感じる。
そんな地元愛に駆られた私がなんとか直接講演を聴きたいと思っていたのが、JR九州の唐池恒二会長だった。国鉄が分割民営化され、三島JRと揶揄されてきた歴史のなかで、ゆふいんの森号、ビートルから始まり、各地で大成功した駅ビルやマンション部門のMJRの六本松の入札獲得など躍進の数々である。特に豪華列車ななつ星の成功は、後に豪華列車をJR西日本やJR東日本に誕生させたが、地元住民の手を振って歓迎することは絶対まねできないと聞いていた。幻となった九州新幹線の自社製作CMはいつみても涙がでてくる。JR九州の躍進は、九州に住む私たちにとっては単なる一企業でないことを思い知らされた。冬の名物となったJR博多シティ前のイルミネーションも単に松下美紀さんの照明だけではない。担当の方は、開業4年前から指名され、全国、いや世界のイルミネーションを見てきて、構想を練って最終的に松下さんに委託された。あのイルミネーションを見る度に会社の本気度を感じる。
「感動のない仕事は仕事ではない」感動経営を出版されたばかりの唐池会長の著作は何冊も読んできたが、ぜひ多くの方に聞いて欲しいと思っていた。(クリニックのライブラリーに一時飾っていたのに気づかれたかな?)唐池会長にどうやって講演をアプローチするか?面識もコネもない、ましてや力も相手にメリットもないなかで、昨年目にしたのが事業構想大学院大学福岡校開校であった。特別招請教授に就任されていたのを見て、筆記試験、面接の2次試験を受けて昨年4月より入学をすることになった。夜6時半から9時40分まで授業なのでいつも2限目からしか参加できないが、優秀な講師陣のなかで新しい勉強は凄く新鮮である。直接お目にかかった唐池会長のオーラはただならぬもので、尻込みしそうだったが、何度もお手紙を送り、承諾していただいた。地元福岡でなかなか聞くことのできない講演でぜひパワーを充満していただきたい。
日本レーザーリプロダクション学会特別公開講座
日時:2019年3月17日日曜日 午後3時〜5時
場所:ソラリア西鉄ホテル
内容:1.教育講演:赤ちゃんはなぜ、何でもなめたがるのか
〜人の腸内フローラは1歳半でほぼ決まる〜
演者 藤田紘一郎 東京医科歯科大学名誉教授
2.特別講演:夢みる力が「氣」をつくる
演者唐池恒二 JR九州会長
参加費は2000円、申し込み方法は後日HPのトピックスに記載します。
先着100名です。ご期待下さい。