古賀文敏ウイメンズクリニックKOGA FUMITOSHI WOMEN’S CLINIC

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院長コラム

院長 古賀文敏 が不定期に書いているコラムです

2016.02.13

結果にコミットする

「豆乳クッキーダイエット」を販売していた健康コーポレーションと聞いてもすぐにわかる方は少ないでしょう。9日間で3kgの減量をめざす食品で、好評を博す一方で、どうしても続けられないという声が原点だったといいます。その社長が自らのパーソナルトレーニングジムでのダイエット経験から、個人による個人のための徹底的な指導を行うサポート体制を作ろうとされたのがはじまり。「一人では限界があること」を「他者の力」で補い成功へと導く、これがライザップの精神だと謳われていました。ライザップのトレーナーは、身体を鍛えるインストラクターと同時に、ゲストの心を支えるカウンセラーを目指しているそうです。

「自分の心を開いて相手の話に耳を傾けられる包容力、やさしいだけではなく、時に厳しいことも言える強い心」
 
 まさに私たちがクリニックを設立した原点と相通じるものがあります。経営モデルでも今までの駅前に大型の設備投資をして、沢山の会員を集めてきたジムのあり方と違って、ここまで徹底したパーソナルトレーニングジムの収益性の高さにも注目が集まっているといいます。私たちのクリニックの安静室も「何時間使うのでしょう?」「こんな部屋必要ありません。」といった声も聞きました。駅近のテナントで大きさが限られている中、ホテルのような安静室は少し違和感を感じられることだと思います。特に前のサウスサイドテラスではグリーンとローズの2室からスタートしましたので、なおさらだったでしょう。でもこの部屋が「あなたとの対話を通してこれからの人生を一緒に考える」原点でした。先行している有名クリニックが大型のシティホテルなら、私たちは離れのある温泉宿を目指しました。ただ最近少し不妊治療のあり方が変わってきたのか、施設見学される先生が全国から来られるようになってきました。それも皆さん全国的に有名な先生ばかりです。アメリカからも来られました。

もともと医療者は、ライザップのトレーナーではないのですが、身体の病気だけでなく、その方をいろんな面から見守るサポーターであるべきだと思います。わざわざ話さなくても、その方のご家族のこと、仕事のこと、まあ恋愛のことまで知っていていい。カウンセリングは、家父長的な指示的態度は慎むべきだとされていますが、これはあくまでアメリカの流れであって、本来日本の町医者は、あなたのパーソナルトレーナーだったのだと思います。さすがに当院の診療圏がここまで大きくなると色々覚えられなくなってきていますが、私を支えてくれるスタッフが大きな役割を果たしてくれることになります。マンション選びに学校区や買い物の利便性、駅近が挙げられますが、このクリニックがあるから福岡に住みたいといってもらえればいいなあと思っています。

というわけで前置きが長くなりました。

3ヶ月間ライザップを実践です。
別にムキムキになりたい訳ではありません。誰が喜んでくれますか?というアンケートにはペンが止まってしまいました(笑)でもこの仕事に身体が資本なのは確か。名古屋の有名な還暦近くの先生が空中ブランコを始めたことに確かに刺激を受けましたが・・・10年後に今以上に仕事をできるよう身体を作り直そうと思いました。それと今まで栄養セミナーや日々の診療で指導してきた「高タンパク食、糖質制限食」の実践編を行う必要があると考えました。糖質を制限することが果たしていいのか、悪いのか。腸内フローラとの関係はどうなるか?はたまたミトコンドリア機能や活性酸素など最近私が興味をもっていることをまずは自らの身体を持って実験してみることにしました。仕事の効率が下がってきたり、イライラして心の落ち着かなくなってきたら、その時点でドクターストップ。1日50gの糖質、100gの蛋白質摂取です。それでいて目安カロリーは2330kcal、つまりカロリー不足にならないよう気をつけながら糖質制限をすることになります。(ちなみにご飯1杯50g、パスタは一食60g以上あり、日本人は平均200g程度の糖質摂取量です。)身長171cm、体重67kg、体脂肪18.8%、筋肉量51.6kg、果たして3ヶ月後にどうなっているでしょうか?くれぐれも裸をメディアに露出することはしませんので、ご安心を。

今日もイケメントレーナーから、なんだか心地よいお叱りのメールです。
「糖質が多すぎます、今は我慢の時期です!!」